Microsoft Entra Private Access
Microsoft Entra Private Accessは、Microsoft Entraポートフォリオの一環として提供されるゼロトラストベースのアクセス管理ソリューションです。従来のVPNに依存せず、クラウドおよびオンプレミス環境に安全なリモートアクセスを提供します。ゼロトラストの原則に基づき、ユーザーやデバイスの認証とアクセス制御を厳格に管理し、不正アクセスのリスクを最小限に抑えます。管理者が一元的にアクセスポリシーを設定でき、セキュリティリスクの軽減と利便性の両立が可能なサービスです。
メリット
レガシVPNをZTNAに置き換える
Microsoft Entra Private Accessは、従来のVPN接続から脱却し、より高度なセキュリティを提供するZTNAモデルに置き換えることができます。従来のVPNは、ネットワーク全体に信頼を前提としたアクセスを提供するため、セキュリティリスクが高まる一方、ZTNAはユーザーとデバイスの認証に基づいてアクセスを制限します。これにより、アクセスは必要最小限に抑えられ、リモートアクセスに伴うリスクが軽減されます。
すべてのプライベートリソース間で適応型条件付きアクセスを適用する
ZTNAの原則に従い、Entra Private Accessはすべてのプライベートリソースに対して動的なアクセス制御を適用します。条件付きアクセスにより、ユーザーの認証状況やデバイスの安全性に基づいてアクセスが決定され、不正アクセスのリスクが抑制されます。また、クラウドやオンプレミスのさまざまなリソースに一貫したポリシーを適用できるため、セキュリティ体制を強化しながら、柔軟なアクセスが可能です。
グローバルスケールで高速かつ簡単なアクセスを提供する
Microsoft Entra Private Accessは、Microsoftのグローバルなインフラストラクチャを活用し、ユーザーがどこにいても高速かつ安定したアクセスが提供されます。エッジロケーションからアクセスできるため、レイテンシが少なく、業務に支障をきたすことなく利用できます。特にリモートワークやモバイルワークの拡大する現代において、場所を問わずにパフォーマンスの高い接続が確保できることは、企業の生産性向上にも寄与します。
Microsoft Entra Private Accessの機能
ゼロトラストネットワークアクセス (ZTNA) に基づくアクセス制御
Entra Private Accessは、ユーザーやデバイスのセキュリティステータスに応じた動的なアクセス制御を行います。リスクが高いアクセスをリアルタイムで検出・制御し、リソースを保護します。
ポリシーの一元管理
組織全体に適用するセキュリティポリシーを一元管理できるため、アクセス権の付与・変更が容易です。さらに、複数のクラウドプロバイダに共通のポリシーを適用し、管理の一貫性を確保します。
マルチクラウド対応
Microsoft Entra Private Accessは、Microsoft Azureに加え、AWSやGoogle Cloud Platformなど主要なクラウドプロバイダに対応しています。ZTNAに基づき、複数のクラウド環境で統一されたアクセス管理を実現します。
アクセスモニタリングとリアルタイム分析
ユーザーとデバイスのアクセス状況をリアルタイムで監視し、異常なパターンが検出された場合には即座に通知が行われます。ZTNAモデルによるリアルタイムのリスク評価により、迅速なセキュリティ対応が可能です。
Microsoft Entra Private Accessの価格
Microsoft Entra Suite | ¥1,799/1ユーザー/月 |
Microsoft Entra Private Access | ¥749/1ユーザー/月 |