Azure File Sync 2/2
オンプレファイルサーバーとAzure Filesを同期させます。
前回、Azure Filesの構築とAzure File Syncのクラウドエンドポイントの作成まで行いました。(前回の記事はこちら)
今回は、オンプレファイルサーバーへエージェントをインストールして、同期確認まで行います。
【前提条件】
・Windows Storage Server 2016 workgroup edition
・Azure Files
・Azure File Sync
・Azure VPN
・プライベートエンドポイント接続(パブリック接続は無し)
hostsファイルの編集
プライベートエンドポイントのプライベートIPアドレスをFQDNで名前解決ができる必要があります。
社内にDNSを構築している場合は、DNSフォワーダーで転送しますが、今回は社内DNSは無いため、オンプレファイルサーバーのhostsファイルを直接編集します。
まず、プライベートエンドポイントのプライベートIPアドレス(DNSレコードの設定内容)を確認します。
Azure ポータルのAzure File Syncのプライベートエンドポイント画面より、「DNSの構成」を開き、下記4行をコピーしてテキストエディタへペーストします。

同様にAzure Filesのプライベートエンドポイント画面より、「DNSの構成」を開き、下記1行をコピーしてテキストエディタへペーストします。

オンプレファイルサーバーの[スタート]メニュー>[Windowsアクセサリ]>[メモ帳]を右クリックして[その他]>[管理者として実行]を選択します。

メモ帳の[ファイル]メニューより[開く]を選択します。

エクスプローラーでファイルの種類ドロップダウンリストより[すべてのファイル]を選択し、[C:\Windows\System32\drivers\etc]フォルダを開き、[hosts]ファイルを開きます。

Azureポータルで確認した5行のレコードを追記します。

pingでホスト名を試験し、設定したIpアドレスになっていればOKです。
※Azureではpingは通らないので、タイムアウトして構いません。
※nslookupはhostsを見ないので試験できません。
※設定が反映されなければ再起動をお試しください。

エージェントプログラムのインストール
AzureポータルのAzure File Sync画面より[登録済みサーバー]を選択し、[Azure File Syncエージェント]のダウンロードリンクをクリックします。

[Download]ボタンをクリックします。

該当するOSを選択して[Next]をクリックします。

[ファイルを保存]ボタンをクリックします。

ダウンロードしたファイルをダブルクリックします。

Storage Sync Agent Setupが起動するので、[Next]ボタンをクリックします。

[Next]ボタンをクリックします。

[Next]ボタンをクリックします。

[Next]ボタンをクリックします。

[Next]ボタンをクリックします。

[Automatically update when a new version…]にチェックを入れて、[Install]ボタンをクリックします。

[Finish]ボタンをクリックします。

Agent Updaterが立ち上がりアップデートを確認します。
その後、Server Registrationが起動しますので、[Sign in]ボタンをクリックします。

Azureのアカウントでサインインします。

Azure Subscription、Resource Group、Storage Sync Serviceを選択して[Register]ボタンをクリックします。

緑色のチェックマークが表示されたら成功です。[Close]ボタンをクリックします。

Azureポータルへ戻ります。
エージェントプログラムのインストールが成功すると、Azure File Syncの[登録済みサーバー]画面にオンプレファイルサーバーが表示されます。

サーバーエンドポイントの追加
Azure File Syncの同期グループ画面より、[サーバーエンドポイントの追加]をクリックします。

[登録済みサーバー]に先程登録したオンプレファイルサーバーを選択し、[パス]にオンプレファイルサーバーの共有フォルダ―のパスを入力します。

[サーバーエンドポイント]に行が追加されます。

同期テスト
オンプレファイルサーバーにファイルを追加します。

Azure Filesに同期されることを確認します。

これにて、オンプレファイルサーバーとAzure Filesの同期が完了です。
